スタッフブログ

はての浜で起きたことや、久米島での出来事を紹介します。

オーハ島レポート
2016-10-16

こんにちは。
久米島エスコートツアーズです。

ある日の朝のことです。その日は台風の影響でツアーは中止、
久々の休みだしゆっくり起きよう~と、ベッドでウダウダしていた時のことです。

うちのスタッフのユウジから電話がかかってきました。

ユウジ「おはよう。今日どうする?」

私「はぁ?今日休みで夕方くらいに船上げるよ」

ユウジ「いや、それじゃなくて今日しかないと思うんですけど」

こういう時だけ敬語になります。

私「え?なんの話のこ・・・」

この時点で、その日の前の週から話していた件を思い出しました。

私「・・・オーハ島か?」

ユウジ「そうです。オーハ島です。」

私「せっかくの休みなんですが、今日いくんですか?」

ユウジ「あとあとの事考えて、今日しかないと思うんですが。」

私「ええぇーーー?!」

ユウジ「今からなら13時の干潮に間に合いますよ」

私「ええぇーーー?!!」

とりあえず、オーハ島について

久米島地図まず、オーハ島ってなによ?といこうところからなんですが、東奥武島(あがりおーじま)という島の俗称です。
久米島のすぐそばにはオー島(西奥武島)、オーハ島(東奥武島)と2つの島があります。
オー島は久米島との間に橋がかかっており、久米島にいらした方でも訪れた方が多い場所ですが、
オーハ島は橋がかかっておらず、定期船も出ていない為上陸する観光客の方はほとんどいらっしゃいません。

弊社のツアーに参加される方には、はての浜へ向かう途中の案内でオーハ島について触れていますが、
実は又聞きの情報だったり、最近様子は不明だったので、
「近々自分たちで様子を見に行こう!それなら次の週が大潮だから、その辺りで見に行こう!」

とういうのが、その前の週に出た話でした。

という事で、オーハ島に向かいます。

オーハ島画像01まずは、オーハ島に渡るためにオー島の端っこまで来ました。
後ろにちらりと見えるのがオーハ島です。

真ん中で張り切っているのがユウジで、
その他は惰眠を邪魔された紅一点かおりさんと僕です。
ヤル気だしたくてユニフォームで来たけど、ヤル気の出ない僕たちです。

オーハ島画像02この日は大潮で、この電信柱の付近だと干潮時はあるいて渡れるので、これを目印に歩いていきます。
うーーん、、遠い!!



オーハ島画像04ひたすら歩きます。

オーハ島画像05到着寸前になるとどうしても海に浸からなくてはいけません。ここだけ深くなっているんですね〜。おそらく昔の人はこの辺りから船をいれて停留してたんだろうなぁ。

かおりさん「けっきょく濡れるよね〜」

ユウジ「ワックワクが止まらね〜!」

dsc_0759到着しました。オーハ島の入り口です。

この時点で、ユウジはテンションがMAXです。ちなみに両手に持っているカマは飛んでくるハブをこれで落とすといって持ってきたそうです。
なんだか、こっちもテンションが上がってきました!!

オーハ島画像08ここがオーハ島の入り口にあたるところで、簡単な船着場です。
この奥をさらに進んでいきます。

オーハ島画像08早速家がありましたが、人の住んでる気配はありません。
ひとん家なので正面から撮影は避けましたが、
ちょっと掃除したらすぐ住めそうな感じです。

オーハ島画像10dsc_0768近くにこんな感じの植物が生えています。
右の黄色いのは、ぱっと見花に見えるんですが葉っぱなんですよ!
名前はよくわからないんですが沖縄では仏壇に飾ったりする花で、
たしか、方言でいうとクロトンだったと思います。

また、その横にある葉っぱ。
わかりにくいと思うんですが、つぶつぶの実の先端に白い花がついています。
これは「ノニ」と呼ばれる、健康食品の原材料になる貴重な果実です。
正式には、“ヤエヤマアオキ(八重山青木 学名:Morinda citrifolia)”といいます。

アダンの木ちなみに周りは常にアダンの木が茂っている感じです。
このアダンの木ですが、季節になると黄色のパイナップルのような実がなり、とても美味しそうなのですが、
人体には有害で、かなり手の込んだ調理法で作れば食べれますが、、、まずいそうです。
久米島にはいろんなところに生えてます。タチジャミとかね。
 

ではでは、どんどん進んでいきたいと思います。

dsc_07691本道をどんどん進むと分かれ道が見えてきました。
かおりさんは以前オーハ島へ来たことがあるので、オーハ島のビーチに行きたいというユウジに道案内をしています。
お気づきのように、こっちが写真を撮影しているのに一切気にすることなく、
どんどん前にいく二人です。
この時には、「ビーチは左だった気がする」という事なので、左へ向かいます。

オーハ島画像12左へまっすぐ行くとこの白い屋根の建物が見えてきました。
そして、この家で行き止まりでした。
 
 
 
かおりさん、致命的な方向音痴だったのを思い出しました、、、

この家も人の家なので、とりあえず屋根部分だけです。
家屋自体はセメント打ちっぱなしでつくられていました。

右へ参りまーす。道を戻って右側に向かいます。
前方に生えている草はユウジのカマで薙ぎ払ってくれました。
「俺はこうなることが分かっていた。」
全能の神ですね。

ちょうちょの道おぉぉ!! 雰囲気しかない道が出てきましたよ。
画像では移っていないんですが、この道周りをチョウチョが常に横切っていて、
日差しも少なく、横からなにかジブリ的なものが飛び出てきそうな道でした。

これはねー、実際行かないとわからない思います。
と、その先に何やら「きっとくる・・・」的なやつが、

オーハ島の井戸はい!出ました井戸です。
これ、見た目やばすぎですよね!真田 広之が探していた奴ですよね、、
松嶋菜々子がペンションで見つけたやつですよね?
ここまで暑い暑いといいながら歩いてきましたが、
ここで一気に冷っとしました。なるほどそういう「おもてなし」ですか!

で、この井戸中心に何本か道が放射状に伸びていました。
おそらく昔は200名ほど住んでいたこの島の中心だったんだろーなーと、
一気にノスタルジーです。目を閉じると、この井戸の周りで遊んでいる子供、
井戸のヘリに立って調子に乗っているガキ大将、それを叱りにくる母親、
まぶたの裏にはそういう光景が広がります。

はい、二人に置いて行かれたのですぐに唯一残っているすすめそうな道を追いかけました。

かおりさんの知り合いんち
前方にまた古い家屋が見えてきましたが、ここもまたおそらく無人。
でも、なにやら音が聞こえてきます。

「怖いなぁ・・怖いなぁ・・」
と進んでいくと、チョロチョロ~チョロチョロ~て音がするんだなぁ、
おかしいなぁ、ここは無人だと思うんだけどなぁ、ってソォーっとのぞいて見ると、、
 
 
 
これは撮影することができなかったのですが、
全裸の老人が水浴びをしていました。

「あぁ、ごめん!」って言ってきたので、
「こっちこそすみません」と、全裸をガン見しながらいってたりすると、
後ろからかおりさんが来て、「キャーーー」と柄にもない悲鳴を上げたり、
「何っ、とうとうハブが出たか?」
と、ユウジが飛び出てこようとしたので、
「見ないであげて、見ないで上げて」と必死にとめたり、
後ろから「ハブはハブでも違うハブが!」と、かおりさんが訳の分からんことをいってたり、
現場は騒然です、、、

まぁ、この数分後にその老人がかおりさんの知り合いだって事が分かって、
そのおじいさんから市販のグレープジュースを頂いて帰りました。

その家がこちらです。
かおりさんの知り合いんち01かおりさんの知り合いんち02

母屋は全開で中がめっちゃ見えてたので撮影していないんですが、
画面向かって左が表から見たかんじ、右がおじいさんがお風呂に入っていたお風呂場とキッチンです。

えっ?お風呂場はどこかって?
手前に椅子がありますよね。そこです。
ちゃんとお湯がでるのか、はたまた家屋にもお風呂があるのか。
そこらへんのところは、「全裸で水浴び事件」があったので、
触れることができませんでした、、、

その後は、来た道を戻ります。
干潮の前後1時間が一番安全に帰れるので、急いで帰りました。
その為、特筆すべきことは何もありません。

ただ、これだけは言っておきたいのですが、
本来ならば歩いて島に渡るという行為はあまりお勧めできません。
なぜならば、オー島とオーハ島の間の海にはウツボや毒ある貝が生息しているためです。
また、風のある日は海の流れも速く非常に歩きづらいです。
私たちは自己責任ということで、必要な機材を持っていきましたが、
観光でいらっしゃる方は、ホテルのオプショナルがあればそちらご利用する事をお勧めします。
また、島にはまだ住民の方がいます、その方々にご迷惑がかからないよう配慮していただければと思います。

以上でオーハ島レポートは終了です。